5期20年にわたって嘉手納町長を務めた宮城篤実さんが13日亡くなりました。89歳でした。

町面積の8割を占める嘉手納基地の存在に閉塞感が漂う中、1991年に嘉手納町長に就任した宮城篤実さんは、島田懇談会事業で嘉手納ロータリー周辺の中心市街地の再開発や、情報通信産業の誘致などを進めました。

普天間基地返還の条件とされた嘉手納統合案に対しこれ以上の基地負担は断固認めないという強い姿勢で臨み、また嘉手納基地を抱える沖縄市や北谷町と足並みをそろえ問題に取り組む「三連協」の結成に奔走したのも宮城さんでした。

町長として最期の公務は嘉手納基地で強行されたパラシュート降下訓練に対する抗議決議が可決された臨時議会への出席でした。

2011年2月 宮城篤実さん:
基地とのかかわりでこういう状況にあるんだと、最期まで緊張を強いられるような状況が続いているということで、これが私の象徴的な最終日ということになるのかもしれません

基地の現実と向き合いながら住民の負担軽減に努めてきた宮城篤実さんは13日老衰のため嘉手納町内の病院で亡くなりました。89歳でした。

告別式は16日に執り行われる予定です。

沖縄テレビ
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