国民民主党から参院選の比例代表の公認内定を取り消された山尾志桜里元衆院議員は12日、「公認取り消し決定は大変残念だ」とのコメントを発表し、党に離党届を提出したことを明らかにした。

山尾氏はコメントの中で、出馬表明の経緯について、玉木代表と榛葉幹事長から直接参院選への出馬要請を受け、「悩み抜いた末、この大事なタイミングで党と国家に貢献できるなら微力を尽くしたいと考えるに至り、様々な環境を整えた上で、ご要請を受ける決断をしました」と明かし、「今回の両院議員総会での公認取消決定は大変残念です」とつづった。

さらに、4月23日に党から公認が決まったと連絡を受けたものの、公認発表や玉木代表同席での記者会見は先送りさせて欲しいと要請され、その後、公認内定は5月14日に発表されたものの、記者会見が宙に浮く形になっていたと説明した。

また、6月11日の自身の記者会見に玉木代表と榛葉幹事長の同席を求めたものの「辞退会見であれば同席する」との答えがあったとし、「大変残念でした」と心境を明かした。

会見後から公認取消までについては、「少なからずご理解と励ましの広がりに感謝していたところ、24時間も経たないうちに公認取消という性急な結論を頂戴したことには正直驚きました」とし、「執行部の責任において判断せず両院議員総会での決定という形をとる点にもかなり違和感がありました。有権者、全国の仲間、支援者からの十分な理解と信頼が得られないとのことですが、公認取消という公党の判断理由として有権者に説得力を持つものなのか疑問があります」と疑念を示した。

さらに「党から正式な公認内定を受けても党の都合で排除されてしまう政党では、志ある方も今後立候補の決断に躊躇してしまうのではないでしょうか」と疑問を呈した。

その上で「国政への固い意志を引き出してくれた国民民主党には感謝しつつ、その統治能力には深刻な疑問を抱いておりますので、今後は一線を画させて頂ければと思っております。さきほど国民民主党には離党届を提出いたしました」と明かした。

山尾氏はコメントの結びに「今後は、まず何より今回大変なご迷惑をおかけした後援会・支援者・関係者の方々にお詫びとお礼を尽くし、よく相談しながら、今後の政治活動について熟慮したいと思っております」とつづった。

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