「イット!」が2回にわたり報じてきた、注文した仕出し弁当が届かない詐欺事件。
「高本」と名乗る男は、単独犯ではない可能性が浮上してきた。

「仕出し弁当詐欺」は複数犯の可能性も

関東各地での被害が相次ぐ中、6日「イット!」の取材に答えたのは、神奈川・横浜市鶴見区にある自動車整備会社。

「高本」と名乗る男が訪問してきたのは5月末ごろのこと。

自動車整備会社：
60（歳）過ぎだと思いますけど、70（歳）とか、おじいちゃんっぽいような白髪が混じっているようなそんな感じ。

ほかの被害に遭った会社と同じく、男は1食「100円」ほどの格安価格で仕出し弁当を売り込んできたという。

自動車整備会社：
「格安で」って言われたんだけど、僕はいつも決まったところで弁当買ってるんで「結構です」と断った感じ。（その後）仲のいい業者さんが車のところに行ったら、足の悪そうな、奥さんなのかわかんないけど、年配の女性が助手席にいたみたいなことを言ってました。

同じ鶴見区にある別の自動車関係の会社に、「高本」と名乗る男が来た際にも高齢の女性が車に同乗していて、片言のような日本語を話していたという。

車に同乗していた女性の携帯に取材試みるも…

この高齢の女性も事件に関与しているのか。
「イット!」は独自に入手した女性の携帯とみられる番号に直撃取材を行った。
車に同乗していたという高齢の女性の携帯とみられる番号に電話をかけてみると、自動音声の案内のみで電話に出ることはなかった。

高本と名乗る男と高齢の女性は、いったいどのような関係なのか。
元兵庫県警刑事部長の棚瀬誠さんは、「その車に一緒についていける人、すなわち共犯者の立場になれる人間というのが関係が希薄であるということはないと思いますけれども、素人的な手口に照らして、組織的な犯行かとなると、必ずしもそうではないんじゃないかという印象があります」と分析する。
（「イット!」6月9日放送より）