敦賀海上保安部で勤務する女性職員が、不審者や犯罪者の取り押さえ方などを教える
制圧指導官に任命され、9日に指名式が行われました。福井から島根まで1府4県を管轄する海上保安部第八管区で、女性の制圧指導官の指名は初めてです。
海上保安部第八管区で女性で初めて制圧指導官に指名されたのは、敦賀海上保安部の
神井実結さん（25）です。神井さんは2018年に入庁し、2025年4月から巡視船えちぜんで主任航海士を務めています。
海上保安庁では、不審者などを取り押さえる制圧術の訓練を日ごろから行っています。初級、中級、上級のうち中級以上に指導官の資格が与えられ、神井さんは中級を
取得しています。
9日に指名式が行われ、長崎克明・敦賀海上保安部長から神井さんに「制圧指導官指名通知書」 が手渡されました。
神井さんは「制圧術というのは、自分を守るためにも仲間を守るためにも、そして犯人を安全に確実に制圧するためにも必要。それぞれの海上保安官にあった方法で指導できるように精進したい」と意気込みを語りました。
長崎克明敦賀海上保安部長は「現場では男性も女性も関係なく対応しなければならないので、制圧を職員にしっかり伝えてもらいたい」と期待を込めました。
敦賀海上保安部によると現在、全国で制圧指導官は328人いて、そのうち女性は11人だということです。
