池田町にある国指定の名勝国「梅田氏庭園」で、6日から春の特別公開が始まりました。こけむした緑が美しい庭園は、8日まで限定公開されます。
平安時代末期の武将、平維盛の流れをくむ一族の梅田家によって鎌倉時代末期に造られた梅田氏庭園。門をくぐると緑が生い茂る庭園が見えてきます。
主庭と2つの平庭に分かれていて、灯篭などの構造物がなく、石組みや樹木などで構成された素朴で質実な庭となっています。
庭園には、縁起が良いとされる鶴や亀を表現した石組みが配置してあり、緑あふれる木々やこけむした庭園が、趣深く静寂な空間を作り出しています。
訪れた人たちは「滝もあってこけもこんなに生えるのがすごい。これからも手をかけて残していって下さることを祈ります」と話していました。
梅田家では、庭をできるだけ昔のままの姿で維持管理をしていて、鎌倉・室町の雰囲気の庭を味わってもらいたいとしています。
春の特別公開は8日まで行われ、紅葉シーズンの秋にも予定されています。