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プレスリリース配信元:QO株式会社

性的マイノリティの推計人口は約546万人/「不便に感じる場面」として異性愛を前提とした社会規範や社会制度による不具合が明らかに

人と社会のために問いを探究するリサーチとプランニングのQO株式会社(代表取締役社長:恒藤優/本社:東京都中央区、以下「QO」)は、社会課題に光を当てるSocial Issue Lab(以下、SIL)の一環として、2025年6月のLGBTQ+をはじめとした性的マイノリティの権利について啓発するプライド月間に合わせて「性の多様性」をテーマとした大規模調査を実施しました。







SILは、調査の力で社会の声なき声を拾い、社会課題を知るきっかけを届ける研究機関です。これまでに「ジェンダーギャップ」や「震災支援」「防災・減災」「誹謗中傷」「環境問題への揺り戻し」といったテーマで研究活動に取り組んでまいりました。

近年、LGBTQ+の人権保障は国際的な潮流となり、各国で同性婚の法制化や差別禁止法の制定などの法整備が進んでいます。日本国内においても、2023年6月に性的指向・性自認の多様性に関する施策の推進に向けて、基本理念や国・地方公共団体の役割を定めた「LGBT理解促進法*」が成立・施行され、性の多様性に関して理解を深める動きが一歩前進しました。一方で、具体的な差別禁止規定がないなど様々な課題も残り、当事者が直面する困難の解消には道半ばです。

このような状況下で、6月に世界各地で性的マイノリティの方々の権利を啓発し、その多様性を祝福する「プライド月間」を迎えました。社会全体の関心が相対的に高まるこの時期だからこそ、改めて「性の多様性」の実態を客観的に捉え、社会における建設的な対話を促すことを目的として、SILは「性の多様性」をテーマとした大規模調査を実施しました。

*正式名称:「性的指向及びジェンダーアイデンティティの多様性に関する国民の理解の増進に関する法律


◆ 調査結果の速報
全12分類で見る性の多様性。「性的マイノリティ層」は全体の6.7%で推計人口は約546万人規模。




性の多様性について全体像を把握するため、法律上の性(出生時の性)・性自認(こころの性)・性的指向(好きになる性)の3つの回答を組み合わせた12分類で構成比を調査しました。その結果、法律上の性と性自認が一致しており性指向が異性であるいわゆる「性的マジョリティ層」にあてはまらない「性的マイノリティ層」は全体の6.7%で、推計人口は全国15歳-69歳のうち約546万人となりました。また「性的マイノリティ層」の内訳を見ると、同性愛者(女性1.3%、男性1.0%)や両性愛者(女性1.0%、男性0.7%)、全性愛者(女性0.6%、男性0.2%)、無性愛者(女性0.9%、男性0.2%)、トランスジェンダー(女性0.2%、男性0.2%)、ノンバイナリー(女性0.3%、男性0.1%)と、各カテゴリのいずれかが突出するわけではなく分散する結果となり、性的マイノリティ層の中でも多様である実態が明らかになりました。




性的マイノリティ当事者が「日常生活で不便に感じる場面」「日常生活であるあると感じること」は?
性的マイノリティ当事者に「日常生活で不便に感じる場面」について聞いたところ、恋愛・人間関係・文化・社会制度と広範囲にわたることが分かりました。一例としては「法律婚や家族制度に関する不自由さ」や「差別的・偏見的な発言」、「共感できるサービスの少なさ」、「公的書類に関する手続き」などが該当し、こういった不便を感じている方が7割弱もいることが分かりました。




また、当事者が「日常生活であるあると感じること」を尋ねたところ、「異性愛前提の話題に無言でやり過ごすことが多い(26%)」「好きな人の性別の説明をするのが面倒/複雑(20%)」「「最近そういう人多いよね」と言われモヤモヤする(18%)」が上位3つに上がりました。
「日常生活で不便に感じること」「あるあると感じること」のいずれの結果からも、当事者の多くが、社会に根強く残る異性愛や性別を前提とした規範や制度による不具合が明らかになりました。




◆ 調査概要
調査対象者:全国の男女15~69歳
回答者数 :6,292名
割付方法 :性的マイノリティは全員を対象に1つの割付として5,032ssを回収。
   比較用の性的マジョリティは性年代別に各セル100ssを均等回収。
調査方法 :インターネットリサーチ
調査期間 :2025年5月23日(金)~27(火)
調査企画 :QO株式会社
調査委託先:株式会社マクロミル
調査内容 :セクシュアリティ(法律性/ 性自認/ 性的志向/ 性表現)の実態
      セクシュアリティを悩みはじめた/ 自覚した/ 受け入れたそれぞれの時期
      カミングアウトの有無、時期、表明相手、理由やきっかけ
      性的マイノリティが不便、不安に感じること
      性的マイノリティそれぞれの実エピソード

◆ それぞれのセクシュアリティについて




◆ ソーシャルレターの公開予定
今回の調査結果について、定量的・客観的なデータに加えて、性的マイノリティ一人一人にフォーカスし、実際のエピソードや生の声を集めた調査レポートを継続的に公開していきます。


【SILについて】
SILは、調査の力で社会の声なき声を拾い、社会課題を知るきっかけを届ける研究機関です。QOが培っ
てきたリサーチの技術や知見を社会に届けることを目指して2023年より活動を開始し、「ジェンダーギャップ」や「震災支援」「防災・減災」「誹謗中傷」「環境問題への揺り戻し」などをテーマとした調査レポートやソーシャルレターを発信してまいりました。
URL:https://socialissuelab.com/


【QO株式会社 会社概要】
QO 株式会社は、人と社会のために問いを探究する、リサーチとプランニングの会社です。
博報堂のストラテジックプラニングの知見と、マクロミルのデータアセットおよびリサーチケーパビリティを掛け合わせたJV 企業として、マーケティング機会の発見、戦略策定、コンセプト開発、施策実行のPDCA まで一連のマーケティング活動に伴走します。

代表取締役社長:恒藤優
本社:東京都中央区京橋2-7-19 京橋イーストビル9F
設立:1965年6月
事業内容:リサーチソリューション事業、マーケティングプランニング事業
コーポレートサイト:https://www.q4one.co.jp/
SIL:https://socialissuelab.com/

【本件に関するお問い合わせ先】
QO株式会社 広報室
MAIL:corporate.info@q4one.co.jp

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