2024年6月、熊本市中央区で車をバック走行させ、女性2人をはねて死傷させたとして危険運転致死傷罪などに問われた男の裁判。熊本地裁は5月、男に懲役12年の判決を言い渡していたが、被告側がこの判決を不服とし、6月5日付で控訴したことが分かった。

『危険運転』の成立認める判決に不服

控訴したのは、熊本市中央区島崎に住む元ホストクラブ従業員・松本岳被告(24)。

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松本被告は2024年6月15日の早朝、熊本市中央区細工町の県道で、酒気を帯びた状態で軽自動車を運転し、トラックに追突。

現場から逃走しようと、車の走行を制御することが困難な時速70キロ以上で約240メートルにわたって車をバックで走行させたあと、歩道に突っ込み、熊本市職員の横田千尋さんを死亡させ、横田さんの友人の女性にけがをさせた罪に問われていた。

被告の『時速約70キロでのバック走行』が「危険運転に当たるかどうか」が争点となっていたが、熊本地裁は6月27日に危険運転致死傷罪が成立するとして、松本被告に求刑通り懲役12年の判決を言い渡していた。

熊本地裁によると、判決を不服とし、松本被告の弁護人が6月5日付で控訴したという。

(テレビ熊本)

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