去年6月、熊本市中央区で車をバック走行させ、女性2人をはねて死傷させたとして
危険運転致死傷罪などに問われた男の裁判、続報です。
熊本地裁は先月、男に懲役12年の判決を言い渡していましたが、被告側がこの判決を不服とし、5日付で控訴したことが分かりました。
控訴したのは、熊本市中央区島崎に住む元ホストクラブ従業員松本岳被告です。
松本被告は去年6月15日の早朝、熊本市中央区細工町の県道で、酒気を帯びた状態で軽自動車を運転しトラックに追突。
現場から逃走しようと、車の走行を制御することが困難な時速70キロ以上で約240メートルにわたって車をバックで走行させたあと、歩道に突っ込み、熊本市職員の
横田 千尋さんを死亡させ、横田さんの友人の女性にけがをさせた罪に問われていました。
被告の「時速およそ70キロでのバック走行」が「危険運転に当たるかどうか」が
争点となっていましたが、熊本地裁は先月27日、危険運転致死傷罪が成立するとして松本被告に求刑通り懲役12年の判決を言い渡していました。
熊本地裁によりますと、判決を不服とし、松本被告の弁護人が5日付で控訴したということです。