2024年は記録的な凶作に苦しんだウメの産地、若狭町で特産「福井梅」の初出荷が行われました。
福井梅の数ある品種の中で真っ先に収穫が始まるのは、主に梅酒などに使われることが多い「剣先」という品種です。
若狭町にある梅園では、農家が木に登ったりはしごを使ったりしながら、黄緑色に実ったウメを手でひとつひとつ丁寧に摘み取っていました。
5日には初出荷式が行われ、生産者やJAの関係者らが福井梅約10トンが北陸の各地に出荷されるのを見送りました。
JA県敦賀美方梅生産部会の山田豊部会長は「今年は非常にいいウメがたくさんとれている。福井のウメは種が小さく果肉が分厚い特徴があり、今年も立派に育っている」と話します。
JA福井県によると、2024年は猛暑や暖冬などの影響で生産量が平年の3割という記録的な凶作でしたが、今年は品質も良好で、平年並みの約1100トンの生産を見込んでいます。