イランの最高指導者ハメネイ師は4日、核開発を巡る新たな合意に向けてアメリカ側が求めたウラン濃縮計画の停止などの提案を拒否する考えを示しました。
ハメネイ師は4日、首都テヘランで演説し、「イランの核開発はエネルギーだけではなく多くの科学分野で使われている」として、平和利用目的を強調した上で、ウラン濃縮活動の停止を求めるアメリカの提案は「ナンセンスだ」として拒否する考えを示しました。
これに先立ち、アメリカのトランプ大統領は3日、「われわれの合意ではいかなるウラン濃縮も認めない」とSNSに投稿していました。
一方、アメリカのニュースサイト「アクシオス」は3日、イラン高官の話として「イラン国内に置くのであれば、他国が参加するウラン濃縮の共同事業体の設置に前向きだ」とも報じていて、アメリカとイランが新たな合意に向けて歩み寄れるかが焦点です。