世界最高レベルの男女平等を達成している国、アイスランド。
その訳を来日したハトラ・トーマスドッティル大統領に伺ってきました。
火山大国でもあるアイスランドは、世界最大といわれる温泉「ブルーラグーン」などが観光名所です。
そのアイスランドで、もうひとつの「世界一」が、世界経済フォーラムの2024年「ジェンダーギャップ指数」で15年連続の1位。
その一方、日本は146カ国中118位でした。
特にアイスランドでは閣僚11人のうち7人が女性と、リーダーシップが際立っているんです。
アイスランド・トーマスドッティル大統領:
男女平等の育児休暇を導入したことにより、アイスランドは大きく変わりました。企業は男女どちらを雇用しても違いがなくなりました。
50年前の1975年。
「女性の役割の重要性をもっと理解してもらおう」と約9割の女性が仕事や家事などを放棄する大規模なストライキを行ったのです。
このような背景もあって、アイスランドでは1980年に世界初となる女性大統領が誕生しました。
アイスランド・トーマスドッティル大統領:
アイスランドは大きな国ではなく、人口も多くありません。アイスランドの女性たちは自分たちが必要とされていること、この国が私たちを必要としていることを理解していると思います。
では日本には何が足りていないのか、アドバイスを頂きました。
アイスランド・トーマスドッティル大統領:
日本が理解すべきなのは、これは「女性」の問題ではなく、いかに強い経済と強い社会をつくるかということです。最高品質で全ての人を生かす国になれば、誰にも止められない最強の国になります。
「ジェンダー平等が強い経済に必要不可欠であることへの理解」。
日本がジェンダー先進国にこれからなるためには、とても必要なことだと感じました。