自民党の議員で構成される「熱中症対策議連」が4日、国会内で総会を開き、2025年の夏に向けての対策案をまとめた。
今回まとめられたテーマは、主に3点。
1つ目は「スポーツの場における熱中症対策」。
地域のスポーツクラブなどでは、練習中の熱中症対策の明確なルールが用意されていないことがある。議連では、練習中のルールを徹底したい考え。
参加議員に、子どもを地域の野球チームに参加させている女性がいて、チームの母親たちの懸念の声を受けて提案した。
2つ目は「大阪・関西万博での熱中症対策」。
万博会場で、パビリオン外の行列に関する対策が不十分との話が出ているため、列の規制や屋根の下に列を誘導する、またパラソルや屋外用クーラーの設置などが案として浮上している。
3つ目は「インバウンド向け対策」。
日本の夏の暑さを把握していない外国人観光客がいるという指摘があり、空港に外国語で暑さの注意喚起をすることなどを検討している。
総会の冒頭、会長の井上信治元万博担当相は「関係者の皆様と協力をして対策に取り組みたい」と述べた。
議連は、5日に浅尾環境相に提言を手渡す予定。