福井市内の中学校に4日、韓国の教員らが視察に訪れました。目的は日本型教育を学ぶこと。教員たちの目に福井の学校や教育はどのように映ったのでしょうか。
福井市の至民中学校を訪れたのは、韓国の小・中・高校の教頭28人です。韓国では、
教頭から校長への昇進に日本やアメリカなど教育先進国の学校の視察が必要とされています。
至民中学校が視察先に選ばれた理由は、福井市内でも珍しい「教科センター方式」を
採用しているためです。至民中では教科ごとに専用の教室があり、生徒が授業ごとに
教室を移動しています。
授業の様子や学校の施設を見て回った視察団のメンバーからは「教科センター方式で
教室間を移動するが、生徒の様子をしっかり把握できるのか」「学力が低い生徒には
どう対応しているのか」といった質問が出されました。
至民中の齋藤雅宏校長は「生徒の様子は担任教諭が朝の会や給食でしっかり見ている」「学力の強化は個別に補習を行うなど対応している」と応じていました。
視察した韓国教員たちは「教員同士の壁がなく協力しあっているところが素晴らしい」「生徒たちの机がきれいに並んでいて、歩く時も並んでいて礼儀正しく感動している。自分の生徒にも話したい」と感想を話していました。
一行はこの後、給食も試食しました。5日は、福井大学で日本型教育について話し合うことにしています。