デビュー3年目の「やまがた紅王」の出荷に向けて、関係者への説明会が寒河江市で開かれた。2025年のやまがた紅王は生育が順調だという。

4日、市場関係者などを対象に開かれたのは、「やまがた紅王」を出荷する際の品質の基準などに関する説明会。
この説明会で県の担当者は、着色が進みすぎて黒ずんだものは日持ちが劣るため、適した時期に収穫するようにアドバイスした。

(県農業技術環境課・原田芳郎果樹技術主査)
「昨年(2024年)、紅秀峰・佐藤錦を中心に双子果の発生多かったが、ことし紅王は数%程度ということでほとんど見られていない」

また出荷の際のパック詰めも実演し、やまがた紅王はほかのサクランボと比べて実が大きいことから、詰め込みすぎて果実を傷めないよう注意を呼びかけた。

(県園芸大国推進課・高橋由伸果樹振興主査)
「周りのダイヤパック角に果実が当たりやすいので、そこだけぜひ注意して詰めてください」

やまがた紅王は県が開発した新品種で、実の大きさが2.5センチ以上、赤い部分が実の半分以上を占めるものを販売している。

県によると、5月に行った「佐藤錦」「紅秀峰」対象の調査で、作柄は「少ない」と過去2度目の最低評価となったが、やまがた紅王は生育が順調で、2025年は前の年より39トン多い70トンの出荷を見込んでいる。

(説明会の参加者)
「首都圏などでの認知度は低いが、問い合わせも徐々に増えているのでしっかりと販売したい」
「果汁感や充実感を消費者に味わってほしい」

県はやまがた紅王の収穫盛期を6月22日~28日ごろとしている。

さくらんぼテレビ
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