沖縄を訪問中の天皇ご一家は火災により焼失した首里城の復元作業を視察されました。
午後2時半ごろ、ご一家は沖縄伝統の「かりゆし」姿で那覇市内にある首里城公園を訪問されました。
琉球王朝の王宮で、世界遺産に登録され、沖縄の人たちの心の拠り所でもある「首里城」は、6年前(2019年)の火災により正殿など主要な建物が焼失しました。
ご一家は火災による被害に心を痛め、今年4月の春の園遊会では、復元事業のリーダーを務める高良倉吉さんに労いの言葉をかけられていました。
ご一家は、火災で焼け残った赤い瓦などについて説明を受けた後、復元作業が進む「素屋根」をガラス越しに見学し、工事関係者と懇談されました。
総棟梁から、若い人材を育成し、現場には女性も増えているとの説明を受け、愛子さまは同世代の20代の職人に「女性として大変ではないですか」と尋ねられ、皇后さまは「多くの方が楽しみにされていますね」と励まされました。
また、これに先立ち、今から50年前、1975年に沖縄で行われた「沖縄国際海洋博」の50周年を記念する展示を視察されました。
沖縄海洋博は、当時皇太子だった上皇さまが名誉総裁を務められ、開会式への出席のため沖縄入りした際に、訪問を反対するゲリラから火炎瓶を投げつけられる事件もありました。
ご一家は、当時の会場の様子などを紹介するパネルを見て回られました。
2日間にわたる家族揃って臨まれた戦後80年の沖縄への慰霊の旅。
初めて沖縄を訪問した愛子さまと共に戦争の記憶と向き合い、様々な世代の人たちと交流を重ねられました。
ご一家は沖縄での全ての日程を終え、今夜帰京されます。
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