教師の労働時間が増える一因として部活動のあり方が課題となっています。こうした中、金沢大学附属中学校は2028年度に全ての部活動を廃止する計画です。

金沢大学附属中学校には現在12の部活動があり、このうちサッカー部と女子ハンドボール部については2025年度から新たな部員の募集を停止します。そして2026年度からはバレーボール部など3つの部を、その翌年度からは残る7つの部で募集を停止し、2028年度の3年生が引退すれば全ての部活動がなくなる予定です。この計画の理由とは…。

戸水校長:
まずは国の方針で地域移行を進めていきましょうというのが出ましたので、我々も国立の附属学校として、その取り組みを進めていかなければならないのかなと

部活動をめぐっては特に中学校の教師について労働時間が増える一因となっているほか、専門外の競技を指導することが教師の負担となっていると指摘されています。このため国は2022年に「部活動の地域移行」に関するガイドラインを打ち出し、保護者や民間団体が運営する地域クラブへの移行を進める方針を示しています。

戸水校長:
ぜひやっぱり学校の枠を飛び越えて地域の方や保護者の方など色々な方と交流をしてやっていって欲しいなと思いますし、教員もそのことによって自分の時間ができると。自分の強みと言いますか得意分野を活かして時間を使えるんじゃないかなと思っています

金沢大学附属中学校がこの取り組みについて保護者や生徒に伝えたところ、強い反対の声はなかったということです。

戸水校長:
保護者の方とか、うちの学校に入学を考えてくださっている方とかは、子どもたちの活動の場がどうなるのかなという不安の声とかはお聞きしたりすることもありまして、今はどういうかたちで子どもたちの活動の場を提供できるかということはみんなで検討しているところです

石川テレビ
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