石川県加賀市片山津温泉で女性に売春の場所を提供したとして売春防止法違反の罪に問われているソープランドの元支配人に対し検察は懲役1年10カ月を求刑しました。
この裁判は加賀市片山津温泉にあるソープランド「キューティードール」で元支配人の66歳の男と元店長の48歳の男、そしてキューティードールを経営する神奈川県横浜市の会社が大規模スカウトグループ「アクセス」から紹介を受けた女性6人に対し売春の場所を提供したとして売春防止法違反の罪に問われているものです。
6日、金沢地方裁判所で開かれた裁判で検察側は元支配人が10年以上にわたってソープランドの支配人として勤務し月50万円以上、元店長は3年以上にわたって勤務し月30万円の給与を得ていたことを指摘。2人が売春の場所を提供することで多額の利益を得ていたとして、元支配人に対し懲役1年10カ月、罰金20万円、元店長に対しては懲役1年6カ月、罰金15万円を求刑しました。
さらにソープランドを経営していた横浜市の会社に対しては、罰金30万円を求刑しました。
一方、弁護側は1日に100万円以上売り上げることもあるこのソープランドにおいて2人が得ていた利益は月30万から50万円の給与のみと決して多くはなく2人は直接、売春で利益を得たわけではないと主張し執行猶予付きの判決を求めました。
また、ソープランド経営の企業側の弁護士は現在会社を廃業する手続きを行っているなどとして寛大な判決を求めました。
判決は今月25日に言い渡されます。
