大阪府の吉村知事はきょう=4日取材に応じ、大阪市の横山英幸市長が3日、大阪・関西万博の想定来場者数について「来場者が快適に過ごせる目標設定を新たにすべき」と、現在の「2820万人」を下回る人数も含め、「見直すべき」との見解を示したことについて、「問題意識として常に頭にはある」と話したものの、「『万博に来たい、体験したい』という方を制限するのはよくない」と述べました。
横山市長は3日の取材で、万博でパビリオンに長蛇の列ができ、予約サイトにもアクセスが集中するなど、「混雑」が課題となっていることについて、次のように発言していました。
【大阪市・横山英幸市長(3日)】「2820万人にこだわりすぎて快適に過ごせないのであれば、来場いただいた方の満足度につながっていかないでしょうし、無茶な計画を立てて、リピーターが減っていくのであれば、むしろ逆に来場者が減ってしまう結果に繋がらないのかなと思います2820万人とは別の議論をすべきじゃないかと。もしそれが2820万より人数下回ったとしても」
■吉村知事「問題意識としてはある」も「制限することよくない」と述べる
【吉村知事】「市長は一人一人できるだけ快適に過ごしてもらえるようにということでの意見だと思います。僕も一人一人に快適に過ごしてもらう、できるだけ快適に過ごしてもらいたいというふうに思っています。
ただ一方で、やはり『万博に来たい、体験したい』という方も多くいらっしゃるので、そういった方を制限することも良くないなというふうに思っています。
ですので、現時点においてはできだけ西ゲートを活用しながら、予約制というのも維持しながら、『万博を体験したいと思う方が来られる万博』を目指していくべきだというふうに思います」
(Q.市長が言っていることに関して、知事としても一緒に協会に提案するとか、そういったことは?)
【吉村知事】「問題意識として常に頭にはあります。あともう1つはやはりまだ赤字黒字のところ踏まえても、まずやはり黒字をしないとですね、これ赤字になると誰が負担するのかという話も当然出てきますから。
まずはやっぱり黒字を目指して、(チケット)1800万枚が損益分岐点ですから、そこはしっかりとまず見届けると。そこまで目標、目指していくと。
そしてプラス万博に、今多くの人が楽しんで増えてきて、入りたいと思ってらっしゃる方も多くいらっしゃるので、そういった方をできるだけ参加できるようにしていくということも重要だと思います。
また夕方以降、結構夜も楽しめる万博になっているので、『夕方券(チケット)』なんか、非常に僕はお得で便利だなと思いますので、あるいいは午後からの入場とかも含めてですね、そういった分散することによって、まだまだキャパシティがあると思います。
なので、まずはまだ1ヶ月半ですので、より多くの人に楽しんでいただけたらなというふうに思ってます。横山市長の指摘というのは僕も頭に置いています」