兵庫県の斎藤知事はきょう=4日朝、取材に応じ、知事を告発した元県民局長の私的な情報を漏えいしたと県の第三者委員会から認定された、当時の総務部長を「地方公務員法の守秘義務違反の疑い」で刑事告発するよう、きのう=3日兵庫県議会の4会派※から申し入れを受けたことについて、「真摯に受け止めるが刑事告発はしない」と述べました。
理由としては、「懲戒処分によって社会的制裁を受けている」などと説明しました。
県は当時の総務部長を停職3カ月の懲戒処分としましたが、本人が不服を申し立てる意向を示しています。
またこの処分の際、刑事告発については「懲戒処分によって社会的制裁を受けている」と否定していました。
※兵庫県議会4会派…自民、維新、公明、ひょうご県民連合
■斎藤知事「申し入れは真摯に受け止めたいとは思いますけども 判断に変わりない」
【斎藤知事】「県議会の各幹事長さんからの申し入れについては真摯に受けとめたいというふうに思ってますね。ただ刑事告発についてはしないというふうに、これは県の方針として決めてます。
理由としては先般、人事課が説明させていただいた通りですので、刑事告発はしないという方針です」
(Q.人事課の説明は「懲戒処分ですでに社会的制裁を受けている」ということでしたが、申し入れを受けて再検討することはないでしょうか?)
【斎藤知事】「申し入れは真摯に受け止めたいとは思いますけども、今おっしゃっていただいた通り、刑事告発についてはやはり懲戒処分によって、社会的制裁を受けているという状況などを踏まえて、刑事告発はしないという判断に変わりはないと考えています」
(Q.真摯に受け止めるけれども、考え直すことはしないということですか?)
【斎藤知事】「そうですね。はい。県議会からの申し出は真摯に受け止めたいとは思っていますね」