福井県は、年間売り上げ1億円を超える農家「リーディングファーム」を増やす取り組みを行っています。3日はその「リーディングファーム」に挑む県内の農業経営団体が考えた新規事業の審査会が開かれました。
 
審査会では、県内5つの農業経営団体の経営者が集まり、新しい機材の導入や外国人労働者の受け入れ強化など、それぞれの経営計画を発表。県が援助すべきかどうか農業や経済の専門家ら5人が審査しました。
 
このうち越前市の農園・明城ファームは、これまですべて購入していたイチゴの苗を自社栽培に切り替える計画を提案しました。「イチゴ苗の自社栽培を行い、需要が多いクリスマスの時期にたくさん出荷できるようにしたい」
 
明城ファームによりますと、苗を購入するとコストは抑えられるものの、収穫時期を調整できず安定供給も難しいというデメリットがありました。自社栽培にすることで収穫時期をクリスマスに合わせられ、大きな利益を得られるということです。
 
審査に合格した農業経営団体には、経費のうち100万円を上限に補助金が支給されます。
 
令和5年時点で、県内のリーディングファームの数は15件で、県は令和10年までに2倍の30件に増やすという目標を立てています。

福井テレビ
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