27日午前9時半ごろ、東京・江戸川区の工事現場で爆発火災が発生。この爆発で作業員や住民など10人が負傷し、38棟の建物に被害が出ました。

近隣住民:
ミサイルが落ちた感じで、ものすごい音と爆風で…。30分以上震えが止まらなくって。

近隣住民:
最初クレーン車が倒れてきたのかなというくらいの衝撃だったんですけど、もう全部家財が倒れてきて。

現場から約40mの場所に設置された防犯カメラの映像を見ると、爆発の瞬間画面が真っ赤に染まり、爆風の影響で剥がれた天井の板が車に降り注ぐ様子が映っていました。

周辺では、最初の爆発の後も複数回爆発音が響いたといいます。
すぐ隣の新築マンションでは、爆発の衝撃で割れた窓ガラスがリビングに散乱し、クローゼットは倒れ、寝室のエアコンも壁から外れぶら下がっている状態に…。

被害に遭った近隣住民:
網戸は完全に外れちゃいましたね。まずドーンって来て、3秒後にこのガラスが(衝撃で)バーンって。あまりにも怖かった。エアコンも“お辞儀”しちゃっている感じ。棚も歪んでいますよ。

さらに、搬送された近隣住民の中には、爆発後せきが止まらなくなったという人も。
搬送された近隣住民:
具合はそこまで悪くなっていないんですが、のどの違和感だったり、せきが止まらないっていう症状が出ていました。 (今も)止まらないです。
地中に可燃性ガス入りのボンベ
爆発が起きた現場は元々駐車場だった場所で、事故当時、住宅の建築工事の為に、重機で“杭”を打ち込む作業が行われていたといいます。

その際、地中に埋まっていたガスボンベを損傷し、火花がガスに引火したことで爆発したとみられています。
さらに、ガスが吹き上がる直前、周囲にいた人は“異様な音”を耳にしていました。

爆発を目撃した人:
(杭打ちの)音がすごいうるさくて、なかなか杭が進んでいかないような感じで、すごく長くて。「杭が入って行かないのかな?」っていうくらい「グググ」って、すごくうるさかったんですよ。

破損したボンベに入っていたのは、金属の溶接などに使われる可燃性のアセチレンガスで、ガスボンベが「いつから」「なぜ埋まっていたか」などの経緯はわかっていません。
現在、警察と消防が原因を詳しく調べています。
(「サン!シャイン」 5月28日放送)