東京スカイツリー周辺で回転しながら急降下する映像がドローンによって捉えられた。映像を投稿したのはアメリカの映像作家だが、実は飛行に必要な国への許可申請は確認されていないとし、SNSで非難が集まっている。国交省は航空法違反の疑いもあるとみて警察に相談している。今回、取材班は作家に直撃したが、許可の有無についての回答はなく、「映像の説明」に関する返信のみあったという。
無許可ドローンがスカイツリーの横を急降下
東京・墨田区の高さ634mの東京スカイツリーで撮影されたのは、回転しながらタワーすれすれを急降下する危険なドローン映像だった。

映像を投稿したのは、アメリカを拠点に映画制作をしている男性だ。
映像をSNSに投稿して以降、コメント欄には「不謹慎だ」「迷惑!」「ルールを守らないやつにはウンザリだ」といった声が集まり、炎上状態となっている。

日本国内でドローンは、人口の集中する場所や150m以上の上空で飛ばすことなどが原則禁止されている。
飛行には国の許可が必要だが、取材班が国土交通省に問い合わせたところ、今回の申請は確認されていないという。
メールで直撃も許可の有無は“スルー” 航空法違反の疑いも
男性は日本のルールを知らなかったのか。取材班がドローン撮影の許可についてなどメールで問い合わせたところ、回答が届いた。

「ドローンの独特な視点を利用して、東京の建築美を探求しました。スカイツリーは、東京の地平線と精神を象徴する力強いシンボルなんです」とメールに記されていたものの、許可の有無についての回答はなく、映像の説明に関する返信のみだった。
国土交通省は航空法違反の疑いもあるとみて、警察に相談しているという。
(「イット!」 5月26日放送より)
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