政府がガソリン価格を定額で補助する措置が5月22日から始まりました。これを受けて福井市内のガソリンスタンドでも値下げが始まっています。客からは問い合わせがある一方、今後の下落を見込んだ落ち着いたスタートとなっています。
原渕由布奈アナウンサー:
「福井市内のガソリンスタンドでは、補助制度の開始を受け、先週から値下げして販売しています」
資源エネルギー庁が示したガソリン補助は、ガソリン価格が一定と仮定した場合、最初の1週間で5円、翌週からは6円、7円と毎週1円ずつ下がるよう補助を追加し、最終的に最大10円下がるよう補助していきます。
取材したガソリンスタンドでは、補助が始まった翌日の23日から値下げを実施。政府が目指した値下げ分となる1リットル当たり5円値下げし、レギュラー価格を174円としました。
訪れた客からは「ありがたい。でも年金生活だから、もっと安くなってほしい」「いつも3000円の定額で入れているけど、今日は満タン」「安くなるまで入れないようにしていた」などと話し値下げを歓迎する声が聞かれました。
この店では、値下げのタイミングについて問い合わせがあり関心の高さを感じたものの、今後も価格が下がることを見据えてか、落ち着いたスタートだったということです。
店頭でのガソリン価格の値下げは、県内では早いところで補助が始まった22日から始まりました。
販売店関係者によると、現在は県内のガソリンスタンドの8割が値下げをしていて、残る店舗も、高値で仕入れた在庫がなくなり次第、順次、補助金分を反映した価格になっていくとみています。
補助金終了時期は未定ですが、政府の予算措置では約1兆円が財源に充てられていて、2026年3月頃まで続く見通しです。