フランスで異常気象による被害が相次いでいる。フランスの南西部で19日、大量に降ったひょうの影響で線路が押し流され、高速鉄道「TGV」が停止。約500人が避難した。

パリでもひょうや雨の影響で3日、地下鉄の駅が一部閉鎖。フランス南東部では20日、川の氾濫で3人が死亡するなどしている。

降り続くひょうで地面が真っ白に

フランス南西部のロンガージュで現地時間19日に撮影された映像には、大きな音を立てて白い物体がプールに降り注ぎ、水面から水しぶきが上がる様子が映っている。

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空から落ちてきているのは、氷の塊、ひょうだ。降り続いたひょうで、地面は真っ白になっている。

別の場所で撮影された映像では、ひょうが当たって折れてしまったのか、木の枝や葉が次々と落ちている。

また、庭に置かれていたジャンプの練習台では、ひょうが飛び跳ねていた。

フランス南西部ではこの日、接近した低気圧の影響で大気の状態が不安定となり、各地で激しい雨やひょうが降った。

この影響で線路の一部が押し流されて、高速鉄道「TGV」の運転ができなくなり、約500人が避難した。

雨の影響で川が氾濫…3人死亡

3日には、フランスの首都パリでも、雨と共に大粒のひょうが降った。

これにより、一部の地下鉄の駅が閉鎖されるなどの影響が出たという。

フランスでは連日荒れた天気が続いていて、南東部では20日、降り続いた雨の影響で川が氾濫するなどして、3人が死亡。

このうち2人は、車で避難する最中に流された高齢の夫婦とみられる。

フランスの気象当局は、22日頃まで荒れた天気が続くと予想していて、最新の気象情報を確認するよう、市民に呼び掛けている。
(「イット!」5月21日放送より)

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