東京・昭島市で2024年12月、園芸店から「黒松」など高級盆栽24点、74万円相当が盗まれた事件で16日、実行役の男が窃盗容疑で逮捕された。盗まれた盆栽24点のうち19点が茨城県内の山中などで発見されたが、行方が分からない盆栽もあり、すでに海外に売り捌かれた可能性があるとみられている。

「黒松」など高級盆栽24点…ごっそり窃盗被害

東京・小金井署で16日、警察署の出口から現れたのは、仲間とともに高級な盆栽を大量に盗んだとみられる実行役の男だ。

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窃盗などの疑いで逮捕されたのは、ベトナム国籍のマイ・テー・クアン容疑者(21)だ。

2024年12月、東京・昭島市にある園芸店に仲間と忍び込み「黒松」や「五葉松」などの高級盆栽24点、74万円相当を盗んだ疑いが持たれている。

園芸店の店主は取材に対し、被害状況についてこう説明していた。

園芸店の店主:
朝来たらごっそりなくなっていた。これがこの中で一番古いんです。この2〜3年上の(高価な)ものが取られちゃったんです。

その犯行手口は、マイ容疑者ら実行役が大量の盆栽を盗み、運転手役の男が車で運ぶというものだった。

24点のうち19点は見つかるも…一部は海外に売られたか

当時、車を運転していたベトナム国籍のファム・ミン・ドゥック被告(30)は、2025年5月末に起訴されている。

捜査関係者によると、盗まれた盆栽24点のうち19点が茨城県内の山の中などで発見された。被害品の中には、「黒松」などの高級盆栽が含まれていたという。

ただし盗まれた「真柏」と呼ばれる盆栽は国内で見つかっていないことから、すでに海外に売り捌かれた可能性があるとみられている。

警視庁の調べに、マイ容疑者は「ファム被告のことも知らないし、自宅で寝ていたから窃盗はしていない」と供述し、容疑を否認している。
(「イット!」7月17日放送より)

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