元白梅学徒の中山きくさんの戦争体験を描いた舞台「星見草」の公演を6月に控え、役者たちによる熱のこもった稽古が続けられています。

戦後80年を迎える2025年、沖縄戦をテーマにした演劇に取り組むのは、タレントの津波信一さん率いるTEAMSPOTJUMBLEです。

物語は津波さんの伯母で、沖縄戦の語り部として活動した元白梅学徒の中山きくさんの戦争体験を描いています。

中山きく役ナツコさん:
信ちゃんとの掛け合いでおばさんこそぴったりだよ、教師もしていたし、だから語り部やったほうがいいよというシーン、すごい苦しいんですよね。そんな簡単に口にはできない、セリフから一言かもしれないけど伝わればいいなと思います

演出を手掛ける島袋寛之さん:
戦後80年を迎え表現者として戦争について立ち向かっていかなければならない、これを伝えていこうという気持ちになりました

津波さんはきくさんが生前よく口にしていた『思っているだけでは平和は来ない、行動するのよ』という言葉を胸に今回の舞台に挑みます。

津波信一さん:
きくさんの見えない力を勝手に信じています。(来場者には)自分なりの行動に一歩、半歩できるように舞台で笑ったり泣いたりして動かすことができたら本望です

ところで、沖縄戦の史実を巡って波紋を広げる国会議員の発言について津波さんは・・・

津波信一さん:
まずは見に来てほしいですよね。うちのおじいちゃん、おばあちゃんが言っていたことがウソなのかという話になるのでいただけないですね

過酷な実体験を後世に語り継いできた中山きくさんの想いを描く演劇「星見草」は、6月21日と6月22日の2日間、那覇文化芸術劇場なはーとで上演されます。

沖縄テレビ
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