外国人観光客を増やそうと、飲食店での言葉の壁をAIに解決してもらおうという実証 実験が、16日から福井市内の飲食店でスタートしました。
原渕由布奈アナウンサー:
「店内にある二次元コードをスマートフォンで読み取ると、さまざまな言語で料理の解説が表示されます」
使い方は、スマートフォンで二次元コードを読み込むとウェブサービスが立ち上がり、料理やメニューの写真を登録。読み取った画像データから、AIがその料理の特徴や食べ方、アレルギー情報などを約130か国の言語に翻訳します。
これは、県内のITベンチャー企業「ライオンエンタープライズ」が開発したサービスで、16日から県内の飲食店「ぼんたグループ」7店舗で実証実験を行います。利用状況のデータを集め、インバウンド増加につなげられるかどうかを検証します。
県内の外国人観光客は、2024年1年間で約8万9000人で前年に比べ37.2%増えましたが、全国ではワースト2位にとどまっています。
ぼんたグループでは「外国人観光客が増えたが、言葉の壁に苦戦しているので効果に期待している」と話しています。
この実証実験は、ぼんたグループ7店舗で8月末まで行う予定です。ぼんたグループでは外国人アルバイトを積極的に採用していて、料理や日本酒の知識を学ぶのにも活用できそうだということです。
県内の店舗は外国人観光客に慣れていないところも多く、言葉は大きなハードルのひとつです。外国人観光客にとっては言葉の不安を感じずに福井の美味しいものを楽しめ、基本サービスは店も客も無料とのことで、インバウンド対策の一手として有効となりそうです。