福井県内でコンビニエンスストア「オレンジBOX」を展開する大津屋が、敦賀市にある企業の社屋に従業員向けのコンビニをオープンしました。
大津屋が企業内のコンビニをオープンしたのは、敦賀市にある橋梁メーカー「日本ピーエス」の本社です。コンビニは社員食堂の一角に設けられ、パンやカップラーメンなどの軽食のほか、飲み物やお菓子など約200の商品が販売されています。
会社のニーズに対応し、取引先への土産品としての福井の銘菓や工場での熱中症対策商品なども取りそろえました。
日本ピーエスの本社には従業員ら250人がいて、売店の導入で食事や買い物の利便性を高め、福利厚生の充実を図りたいとしています。
利用者は「例えば飴一つ欲しい時も手軽にここで買えるので便利」「残業するときなどはここで買えるので時間の短縮にもなる」と歓迎しています。
大津屋が企業内に売店をオープンしたのはこれが初めてです。人口減少などを背景に
コンビニ業界では店舗数は頭打ちとなり、新規出店には多くの時間と費用がかかることから、新たなビジネスモデルを模索していました。
大津屋の村田岳取締役本部長は「企業の中に入っていけば、我々から客に近づける。今は基本的な飲料やお菓子だが、例えば金封や衛生的な商品の要望もあるので相談しながら徐々に増やしていきたい」と話します。
支払いにはセルフレジによる無人決済システムを導入。大津屋は週2回の納品のみで
人員は配置しません。また、日本ピーエスに商品の陳列を任せることで運営コストを低く抑えられます。
大津屋は今回の店舗をモデルケースに、県内の他の企業への展開を進めていきたいとしています。