三方を日本海に囲まれた男鹿半島にある秋田・男鹿市。季節ごとに海や山の様々な自然と風景が楽しめるこの地は、国の内外に知られる民俗行事「ナマハゲ」の里でもある。日本海の海の幸を味わいながら、秋田を代表する“神”をめぐる推し旅を紹介する。

男鹿半島の“絶景”を楽しむ

三方を日本海に囲まれた秋田県・男鹿半島
三方を日本海に囲まれた秋田県・男鹿半島
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秋田県内有数の観光地・男鹿市。海はもちろん、山や湖に囲まれ、四季折々に変化に富んだ美しい自然を楽しむことができる。

中でもお薦めは、日本の渚百選に選ばれている『鵜ノ崎海岸』だ。
水面がまるで鏡のように空を映し、写真に映えるいわゆる“映えスポット”として人気を集めている。

ボリビアの有名観光地を思わせることから「秋田のウユニ塩湖」とも呼ばれている。

男鹿半島最大級の洞窟『カンカネ洞』もぜひ訪れてほしいスポットだ。

光が差し込んだ男鹿半島最大級の洞窟『カンカネ洞』
光が差し込んだ男鹿半島最大級の洞窟『カンカネ洞』

日本海の荒波が長い年月をかけてつくり上げた洞窟には、柔らかな光が差し込む。さざ波の音と相まって幻想的な雰囲気が広がっている。

遊覧船から望む男鹿半島の風景
遊覧船から望む男鹿半島の風景

男鹿半島を遊覧船で巡れば、青空と新緑を背景に“海上からの絶景”を楽しむことができる。

神様・来訪神「ナマハゲ」に会いに!

美しい自然を楽しんだあとは「神様」に会いに行こう。

観光施設・男鹿真山伝承館では、ナマハゲ行事を体験することができる。

「来訪神:仮面・仮装の神々」の一つとしてユネスコ(国連教育科学文化機関)の無形文化遺産に登録されている『男鹿のナマハゲ』。

ナマハゲ行事の体験の様子
ナマハゲ行事の体験の様子

大みそかに各家庭を回るナマハゲは、怠け者を戒め、災いや厄を払う神とされている。

ナマハゲ:
1年に1回、山から里に降りてこねば駄目だ。怠け者が増えたり、悪い病気もはやれば困るから、しっかり払っていくぞ。

ところで、ナマハゲは地域によって姿が異なるのをご存じだろうか。

伝承館に隣接する「なまはげ館」では、男鹿市内各地に伝わる150以上のナマハゲが勢ぞろいしていて、ナマハゲになりきることもできる。

お土産までナマハゲづくしというのはいかがだろうか。

自分で色付けした壁掛けを手にする観光客
自分で色付けした壁掛けを手にする観光客

なまはげ館近くの観光施設では壁掛けなどを作ることができる。様々なアレンジを加えて、世界に一つだけのナマハゲを完成させてみよう。

豪快な“石焼”で海の幸を堪能

目いっぱい遊びを楽しんだら腹ごしらえだ。

ナマハゲをモチーフにした外観が目を引く「なまはげ御殿・ニュー畠兼」
ナマハゲをモチーフにした外観が目を引く「なまはげ御殿・ニュー畠兼」

ナマハゲがモチーフの外観が特徴で、新鮮な海産物が味わえるなまはげ御殿・ニュー畠兼にお邪魔した。

店の名物は、取れたてのタイをたっぷり使った『石焼御膳』。

“石焼”は男鹿市に伝わる伝統料理で、地元で取れた魚やネギ、ワカメが入った汁に800度ほどに熱した石を入れ、一気に加熱する。ニュー畠兼では、一人前でタイ1匹を丸ごと味わえる。

このほか、男鹿半島の魚がふんだんに盛り付けられた刺身御膳や、ウニやアワビがたっぷりの海鮮なまはげ丼もお薦めだ。

ニュー畠兼・畠山忠士代表取締役:
男鹿のタイは近くの沖で取れたて。全然味が違う。脂の乗りが男鹿のタイは違う。特に入道崎の沖合のタイは、秋田県一のタイだと思っている。自信を持ってお薦めできる。

誰でもナマハゲになりきることができる
誰でもナマハゲになりきることができる

自然に、伝統に、食。
いまこそ男鹿半島に“まるごと”触れる旅に出かけてみてはいかがだろうか。

(秋田テレビ)

秋田テレビ
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