ゴールデンウィークが終わってにぎわいも一段落したが、福岡県では「平日の旅行」がお得になる期間限定のキャンペーンが始まった。「連休は混雑を避けて自宅で過ごした」「次の旅行は少し落ち着いてから」と考えている人にとっては、注目の情報かもしれない。

平日限定で宿泊費や旅行代金が20%オフ
県が始めたのはその名も「ふくおか平日おトク旅」キャンペーン。

旅行のオフシーズンにあたるこの時期に、県内(福岡市・北九州市を除く)での平日の宿泊を伴う旅行代金を助成するという内容だ。具体的には、宿泊費や旅行代金の20%(1人1泊あたり最大3000円)が割り引かれる。

キャンペーンの対象となるのは、県内の温泉地として知られる原鶴温泉や筑後川温泉の旅館、それに太宰府市や柳川市などの人気観光地のホテルなど計141施設。ゆっくりと温泉に浸かったり、地元の食材を活かした料理を味わったりと、それぞれの施設で落ち着いた時間を過ごすことができる。

温泉とグルメをお得に楽しむ
宮若市の脇田温泉にある旅館「楠水閣」も対象施設の1つ。ロビーや通路に畳を敷き詰めた落ち着いた館内には川のせせらぎを聞きながら過ごせる客室もある。

通常大人2人の平日利用で1人1泊1万8150円の客室の場合、キャンペーンを利用すると3000円の割引となり1万5150円になるという。

春キャベツやバジルを使った地鶏の鍋にメバルの焼き物などの春の味覚を取り入れた懐石料理や露天風呂をはじめとする多彩な温泉も魅力だ。

楠水閣の溝口明洋支配人は、「福岡市や北九州市内は平日でも多くの観光客で込み合っているが、(福岡市内から)車で40分の自然豊かな旅館でゆっくりと時間を過ごしてほしい」と話す。

「平日にゆっくり観光楽しんで」
「ふくおか平日おトク旅」キャンペーンは7月18日の宿泊分までで、予約は提携する県内の旅行会社やオンライン予約のサイト、または対象宿泊施設へ直接申し込むことで利用可能だ。

福岡県観光振興課の森本拓磨氏は、「休日や都市部に集中しがちな宿泊需要を分散させ、平日にゆっくりと観光を楽しんでもらうことが目的です」と語る。確かに、混雑を避けて自分のペースで旅を楽しみたいと考える人にとっては、魅力的な選択肢となりそうだ。

連休後の喧騒が落ち着いた今、少しお得に、そしてゆったりと福岡の魅力を再発見する旅を計画してみてはいかがだろうか。
(テレビ西日本)
