福岡県北九州市の「鳥町食道街」一帯で去年1月に起きた大規模火災で、警察は1日、飲食店の元経営者の女性を業務上失火の疑いで書類送検しました。

北九州市小倉北区魚町では去年1月3日、鳥町食道街の一角から火が出て、隣接する魚町銀天街にも燃え広がり、約2700平方メートルが焼けました。

火災について捜査を進めていた警察は、鳥町食道街にある飲食店の元経営者の女性(70)が当時、油が入った鍋を火にかけたままにしていることを失念し、火をダクトなどに燃え移らせて建物34棟を焼損させたとして1日、業務上失火の疑いで書類送検しました。

消防によりますと、油には凝固剤が入れられ、温度を上げようと加熱していたとみられます。

調べに対し女性は容疑を認め、「申し訳ない気持ちでいっぱいです」などと話しています。

女性は鍋を火にかけたまま外出していて「新年のあいさつをしに行こうと思った」などと説明しているということです。

火災の跡地はいったん更地となった後、現在は「魚町みらい広場」として暫定的にイベントなどで活用されています。

テレビ西日本
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