13日、アメリカ海兵隊が装備品などが入った重さ18キロのバッグをヘリコプターから落下させた事故を巡り関係する自治体や県から抗議の声が上がっています。
海兵隊などによりますと、13日午後4時ごろ普天間基地所属のUHー1ヘリコプターが、本部半島の今帰仁村湧川や名護市呉我付近を飛行中に、重さ18キロのバッグを落下させる事故がありました。
バッグの中には、救命用いかだの付属品や発火の危険性がある信号炎管などが入っていて、海兵隊は沖縄テレビの取材に対し「誤って落下させた」と応えています。
アメリカ軍は、14日午後3時ごろから名護市呉我の上空にヘリコプターを飛ばすなどして捜索を続けていますが、現在も発見には至っていません。
これまでに被害は確認されていませんが、一歩間違えれば重大な事故に繋がりかねず、住民や自治体からは憤りの声が上がりました。
今帰仁村湧川区 長田光吉区長:
(落下物)住民の頭に当たったら死亡事故も発生すると思いますので、大変危険なものと同時に(信号炎管は)発火物のですので、それがもし発火した時に重大な事が発生すると思いますので、早期に発見して処理していただきたいと
今帰仁村 比嘉克雄副村長:
村民の心理的な影響は看過できないものがあり、極めて重要な問題と受け止めている。今回のような航空機物品落下事故が発生したことに対し村民の命を守る立場として強く抗議する
また、普天間基地を抱える宜野湾市の佐喜真市長は、沖縄防衛局に抗議したことを明かしました。
佐喜真市長:
本当にあってはならない事案だと思いますので、防衛局の伊藤局長並びに外務省沖縄事務所の黒石副所長に対して電話でございますけども直接抗議を行って参りました。しっかりと安全の担保を含めてやるべきですし、遺憾だと言わざるを得ない状況だと思います
玉城知事は、アメリカ軍と沖縄防衛局に対し原因究明と実効性のある再発防止策のほか、事故発生時の迅速な通報の徹底を強く求めるとコメントしています。
現在も落下したバックは見つかっていないことから沖縄防衛局は、見つけた場合には触れずに連絡するよう呼び掛けています。