宮崎県の青い海と島々を楽しむことができる水中観光船「マリンビューワーにちなん」。日南市南郷町の外浦港を出発する約45分のクルージングでは、熱帯魚やサンゴの観察に加え、トンビの餌付けショーも人気だ。観光船は過去に経営難に陥ったが、外浦漁協が事業を承継した。スタッフは新しくなった観光船で、わくわくドキドキしてほしいと話す。

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大小さまざまな形をした島が織り成す風景や、熱帯魚などの海の生き物に出会える日南市南郷町の水中観光船「マリンビューワーにちなん」。外浦港を出港し、栄松の沖合を周る約45分の遊覧が楽しめる。

水中観光船は、これまで民間の事業者が運営していたが、新型コロナの影響や2022年に北海道知床沖で発生した観光船沈没事故を受けて、法が改正されたことで人員確保が難しくなり、経営が困難に…。

そこで地元の外浦漁協が事業を承継し「マリンビューワーなんごう」から「マリンビューワーにちなん」に名前を変え、船体は景色に映えるピンク色にリニューアル。

2025年3月、新たな船出を迎えた。

外浦漁協 小玉秀明組合長:
我々としても、この日南の外浦にある観光事業が無くなってしまうのは大変残念というところと、漁協の水産が少しずつ衰退していく中で、新たな事業で収益をあげていくということが必要だというところを大きな目的として、この事業を承継したいという風になった。

この時期、島を鮮やかに彩るのは新緑のモザイク。

見どころは船長がガイドしてくれる。

船長ガイド:
進行方向左側、穴が空いた腕島と言います。この腕島ちょっと有名ではあります。なぜかといいますと、数年前にアニメ・サザエさんのオープニングにも使用された島でございます。

栄松の狐島に着いたら、船底の展望室へ。

窓の外には…色鮮やかな熱帯魚たちの姿が!サンゴも見られ、船の中にいながらダイビングの気分が味わえる。

観光客:
もともと魚とか好きで…かわいかった。
とっても素晴らしい。初めてです。
きれいですね。やっぱ南郷の海はいいですね。

トンビの餌付けショーも

海中の景色を楽しんだ後は、宮崎牛の牛脂を使ったトンビの餌付けショー。

大空を舞うトンビがエサをめがけて急降下する姿はスリル満点だ。

観光客:
こんなに間近でトンビを見ることなんかないですよね。すごいです。

水中観光船「マリンビューワーにちなん」は1日6便の運行。年内には、受付の2階に日南の海の幸が味わえるレストランもオープンする予定だ。

マリンビューワーにちなん 樫原みかさん:
新しく生まれ変わったマリンビューワーにちなんに乗って、船からの美しい景色やかわいい熱帯魚、とんびたちに会いに来てワクワクドキドキ感を感じていただきたいと思います。ぜひお待ちしておりまーす!

外浦漁協の新事業として再スタートを切った水中観光船「マリンビューワーにちなん」。爽やかな海風を浴びながら、南国・日南の青い空と海、生き物たちとの出会いを満喫してみてはいかがだろうか。

(テレビ宮崎)

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