自民党の西田参議院議員によるひめゆりの塔を巡り「歴史の書き換え」などと発言して以降、ひめゆり平和祈念資料館には励ましの声などが190件ほど寄せられた一方で、西田氏に同調するような主旨の電話も数件届いている事が分かりました。
西田議員の発言を問題視し、抗議決議の採決を目指す県議会では13日、ひめゆり平和祈念資料館の普天間朝佳館長を招いて、展示についての事実関係や、発言の影響などの聞き取りが行われました。
普天間館長によりますと西田議員の発言以降、励ましの声や資料館への寄付の相談などが190件ほど寄せられているということです。
その一方で、西田議員に同調するような主旨の電話が数件届いており、運営への不安も感じていると説明しました。
西田氏は9日までに発言の一部を撤回・謝罪しましたが、「沖縄では地上戦の解釈を含めてかなりむちゃくちゃな教育をされている」とした発言は事実だと主張し、撤回しないとしています。
ひめゆり平和祈念資料館普天間朝佳館長:
本質的な事を謝っていない、認めていないという事を記者会見で感じました。本当に不誠実だなと聞きながら思いました
普天間館長は、「資料館には膨大な体験者の証言があり、日本軍やアメリカ軍の資料と照らし合わせ、今の沖縄戦の歴史が出来ている」と資料館の意義を改めて強調しました。
ひめゆり平和記念資料館普天間朝佳館長:
体験者がいらっしゃらなくなっている時代だからこそ、こういう発言が出て来たと思うんですね。体験者を前にしてああいう発言が出来ないと思います。絶対戦争を起こしてはならないという思いを改めて決意する機会となりました。
県議会は16日の臨時会で全会一致での抗議決議の採決を目指し、調整が進められています。