北陸新幹線の開業によって福井駅前の再開発が進み、福井駅西口側にはハピリン、ホテル・マリオット福井などが入る複合ビルなどが建設されました。さらに、いまも再開発が続いている「南通り」ではビルの解体が本格化し、景色が変わりつつあります。
   
田島嘉晃アナウンサー:
「こちらは福井駅前ハピリンの南側です。高いフェンスで囲まれたエリアの中では重機によるビルの解体が進んでいます」
  
南通りの再開発は3つのブロックに分けて行われています。いま解体が進んでいるのはハピリン南側の「1ブロック」と、城の橋通りに面し最も南に位置する「3ブロック」です。2024年10月に解体が始まり、秋ごろには更地になる予定です。
    
5年前の「2ブロック」にはビルが立ち並んでいましたが、現在は半分以上が取り壊されています。2027年の春ごろ、北陸初進出となる11階建てのホテル「カンデオホテルズ」が完成する計画です。
   
そして「3ブロック」でも解体が進んでいます。3年後の2028年春には、18階建てのマンションと約250台分の立体駐車場が完成する計画です。これまで「3ブロック」で営業を続けてきたそば店「福そば」は、解体のため2025年2月から1ブロックに移転して営業しています。昭和24年から70年以上この地で営業していて、ビルが完成した後に創業の地に戻る予定です。
 
福そばの金井敬治店主は、再開発について「街にも新陳代謝は必要。時代とともに新しくなるのは良いこと。再開発が進んでも商売を続けるというスタンスは変わらないし、長く続けることの大切さもある」と話します。
  
一方、再開発で出た不用品を集めて販売する店も。その名も「さいかいはつふりま」。衣類や食器などの生活雑貨から人形まで様々なものが並びます。毎週土曜日の午前10から午後5時で営業していて、店主の内藤秀信さんは「3年後までに全部売り切りたい」と話し、再開発については「なるべく人が集まり、来て楽しめるテナントに入って欲しい」と話します。
 
まだ解体に着手していない1ブロックは、3ブロックの建て替え完了を待って3年後の春以降に解体に入ります。2029年の春には商業施設やオフィスが入る4階建てのビルが完成。これをもって駅前南通り再開発はすべて完了します。
  
一帯の再開発の総事業費は約134億円。福井駅前ではきょうも新たなまちをつくる
工事の音が響きます。
   
南通りの先の東公園にはアリーナの建設計画があります。駅西の再開発の最後のピースである「駅前南通り」は、福井駅からアリーナへの導線ともなる重要なエリアで、にぎわいが創出に期待が高まります。

福井テレビ
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