「イット!」のカメラが捉えたのは、上半身裸で横断歩道を渡る男性。

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その正体は、SNSでダンス動画を流し続ける配信者で、問題はその撮影場所。有名カフェ店の前で上半身裸のまま一心不乱に踊り続けていたのだった。7日夜にこの男性を直撃すると、迷惑行為を続ける驚きの理由が返ってきたーー。

コンビニや電車の中でも踊る“迷惑系の配信者”は過去に警察沙汰に

男性の過去の配信動画を見ると、コンビニエンスストアの中でも踊り、奥には店員や客の姿が見える。

さらに、スーパーの出入り口や電車の中まで、周りに人がいても構うことなく踊る男性。

SNSにはファストフード店の店員がビニール袋でガラスを覆う映像まである
SNSにはファストフード店の店員がビニール袋でガラスを覆う映像まである

SNSには、店内が映らないようファストフード店の店員がビニール袋でガラスを覆う映像まであった。

男性は、いわゆる“迷惑系の配信者”で、過去に渋谷の路上で三脚を使い、交通を妨害したとして警察沙汰になった人物。

警察官に注意受けた後、交番前で踊る男性

7日、その姿は静岡・浜松市にあった。

カフェの前で上半身裸のまま踊り、警備員から注意を受けたり、自身のSNSでは外での配信中、警察官から注意を受けたが、別のカフェの前に移動し、再び上半身裸のまま配信。
奥には店の客の顔がはっきりと映っている。

再び警察官から注意を受け踊りは中断したが、次のターゲットに選んだのは交番だった。

配信者:
こんなところに交番があるじゃない。ではではここでちょっとにゃおにゃおダンスをお見せする。

あろうことか交番の前で配信を始めた男性は、時に笑みを浮かべ、投げ銭を受け取るとピースした。

こうした投げ銭や視聴者数を稼ぐため、過激な配信を繰り返しているとみられる。

7日も浜松市内の至る所で踊り続ける男性。
夜にはタンクトップを着て駅ビルの通路で踊っていて、通路を半分ほどふさいだ三脚を女性がよけて歩く様子も確認できた。

その後も駅ビルのカフェの前で踊り、警察官が臨場。
男性が配信したのは12時間で、少なくとも20回の注意を受けていた。

男性の行為を見た街の人は「近寄りたくない。距離取りたいと思った。何事かと」と話した。

男性の言い分「表現の自由が憲法で保障されている」

男性はなぜ、このような行為を繰り返したのかーー。
7日夜に男性を直撃した。

配信者:
(Q.警察官が止めてもなぜ配信?)
表現の自由が憲法で保障されている。自分も表現したくてやっている。
(Q.周りに迷惑かけている気持ちは?)
人それぞれ感じ方は違う。どんな場所でもやるのが僕の配信の売り方、踊らせていただいた。

上半身裸だった理由を聞くとこう答えた。

配信者:
日光浴も兼ねているが、人と違う事をしないといけない。
脱いでやらせてもらっていた。

男性の一連の行為は法に違反しないのか。

アトム法律事務所・松井浩一郎弁護士:
お客さんが入りづらい状況をつくり出して、店の売り上げが下がってしまう可能性もある。騒ぎ立てて店の営業を妨害すると威力業務妨害罪になり、お店側が刑事告訴をすれば、警察も捜査に動き出す可能性はある。

あるカフェの店員に聞くと、男性を嫌がって店に入ってこない客もいたという。
(「イット!」 5月8日放送)

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