春の高校野球新潟県大会は8日に準々決勝4試合が行われ、勝利した4チームが春の北信越大会に出場する。準々決勝はすべて私立校と公立校の対戦。公立校が意地を見せることができるか…ベスト8進出校の勝ち上がりを振り返る。
Aブロック 昨秋王者・新潟明訓に公立の雄・六日町が挑む
Aブロックは昨秋の王者・新潟明訓が順当に勝ち上がってきた。主戦田村は初戦の加茂暁星戦に先発登板し、7回を2安打1失点と好投。3回戦の長岡大手戦では辻林が7回無失点に抑え、コールド勝ちした。打線も1番権平が3回戦で4安打と爆発しており、投打ともに充実している。この新潟明訓に対するのは、春秋の大会では4季連続で8強に進出している六日町。岡崎來と佐藤球士の二枚看板を中心に勝ち上がってきた。冬が豪雪となり、屋外での練習を積めていないが、打線は3番桜井を中心に当たりが出てきた。接戦に持ち込んで勝機を見出したい。
新潟明訓
2回戦 7-2 加茂暁星
3回戦 8-0 長岡大手(8回コールド)
六日町
1回戦 10-0 高田農(6回コールド)
2回戦 10-0 長岡向陵(6回コールド)
3回戦 4-1 村上桜ヶ丘

Bブロック 昨秋4強の北越と快進撃見せる柏崎が対戦
Bブロックは昨秋4強の北越が危なげない戦いで勝ち上がってきた。打線は1番仲川に勢いがある。3試合で12打数8安打と打線を引っ張る。投手陣は佐藤亜希人が安定した投球を見せている。一方、柏崎はノーシードから勝ち上がってきた。注目は2年生エースの飛田。小出戦で12三振、十日町戦でも8三振を奪い、チームを8強に導いた。打線も新潟第一戦で18安打13得点と爆発。この勢いで北越に挑む。
柏崎
1回戦 7-1 小出
2回戦 6-0 十日町
3回戦 13-3 新潟第一
北越
1回戦 10-0 新潟江南(5回コールド)
2回戦 7-0 新発田(8回コールド)
3回戦 6-2 三条

Cブロック 新潟が昨秋のリベンジなるか 準Vの中越に挑む
昨秋準Vの中越は上越・東京学館新潟の私学2校を破って8強入りした。昨秋は石山が中心だったが、今大会は左腕の雨木が台頭。東京学館新潟戦では、9回を5安打1失点に抑える好投を見せた。対するのは昨秋のリベンジに燃える新潟。進学校対決となった3回戦の長岡戦では1回に打者一巡して6得点と一気に勝負を決めた。杉山・栗賀を中心とした投手陣も安定している。昨秋も同じ準々決勝で対戦し、5-0で中越に軍配が上がったが、一冬超えて力の差はどうなったのか…注目の一戦だ。
中越
2回戦 7-0 上越(7回コールド)
3回戦 2-1 東京学館新潟
新潟
1回戦 11-0 敬和学園(5回コールド)
2回戦 10-2 村上(7回コールド)
3回戦 7-4 長岡

Dブロック 強豪校撃破の関根学園と注目の新発田農業が対戦
昨秋4強の帝京長岡と8強の日本文理を立て続けに破ったノーシードの関根学園。昨秋2回戦で長岡に敗れ、一冬超えて大きく成長した。8強の立役者はエースの鈴木。帝京長岡戦では10回を投げて2失点。日本文理戦でも猛追する打線を抑え込んだ。接戦での強さを身につけ、さらに上位を狙う。一方、新発田農業は1年時から活躍してきた主戦遠山と捕手の池上が最高学年を迎え、古豪復活を狙う。遠山は糸魚川戦で9回を散発3安打1失点と安定した投球を見せている。池上も長打力は健在。1回戦ではホームランを放っている。試合経験豊富な新発田農業か、勢いにのる関根学園か、北信越大会の切符をつかむのは…
新発田農業
1回戦 18-2 新潟工(7回コールド)
2回戦 5-0 新発田南
3回戦 3-1 糸魚川
関根学園
1回戦 10-3 長岡工(7回コールド)
2回戦 3-2 帝京長岡(延長10回タイブレーク)
3回戦 7-5 日本文理

【準々決勝(8日)】
長岡市悠久山公園球場
第1試合 新潟明訓 - 六日町
第2試合 柏崎 ― 北越
新発田市五十公公園野球場
第1試合 中越 - 新潟
第2試合 新発田農 ― 関根学園
(NST新潟総合テレビ)