前線が停滞し、新潟県内は8月12日も各地で雨となりました。雨の峠は越えましたが、これまでに降った雨で地盤の緩んでいる地域もあるため、土砂災害に警戒が必要です。

【高濱優生乃アナウンサー】
「午前9時の新潟駅前。パラついていた雨が徐々に強まってきました」

前線の影響で12日も各地で雨が降り続いた県内。

12日正午までに降った8月の雨量が642ミリと、平年の8月1カ月分の雨量の4倍以上に達している佐渡市羽茂地区では、いたるところで土砂崩れが発生。

土砂や木などが完全に道路をふさぎ、通行ができなくなっている場所も見られました。

さらに大雨で増水し、一時、水があふれたという川にはその爪痕も。

【帰省した人】
「いま一時的に帰省していて、驚いた」

12日夜はじめごろまで下越と佐渡では土砂災害に厳重に警戒し、上・中越でも警戒が必要です。

一方、水不足で節水が呼びかけられていた上越市では連日の雨で正善寺ダムの水位も上昇。10%まで減っていた貯水率は12日朝13.5%となりました。

さらに、上越市はこの日、消雪井戸から水道水を確保するための配管工事などが全て完了しましたが…

【上越市ガス水道局 西山勝寛 局長】
「原水確保の取り組みが完了し、降雨もあったが、正善寺ダムの貯水量はまだ十分とは言えない状況をご理解いただき、引き続き節水への協力をお願い致します」

ただ、13日以降はしばらくまとまった雨が降らない予報で、上越市はまだ節水要請の解除は見通せないとしています。

NST新潟総合テレビ
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