オールドカーに魅了されたオーナーが口にするのは“デザインの魅力”。昭和生まれの自動車を目にすると高度経済成長の波に乗り元気に満ちていた時代を懐かしく思う人も多いことだろう。名車は時を越えて魅力的だ。
「昭和の日」200台のオールドカー
昭和元年から100年目となった2025年の「昭和の日」。4月29日、佐賀・鹿島市の「道の駅鹿島」では、昭和に生産されたオールドカーが大集合するイベントが開かれた。

古い車は雨漏りすることもあるため天候が心配されたが、この日は見事な快晴。会場には約200台が集まった。

いまでは見かけることが極めて少なくなった昭和生まれのオールドカー。オーナーの多くが “デザイン”の魅力を口にする。

オーナー歴1年:
トヨペットクラウン、1964年式(昭和39年式)になります。デザイン的に60年代のクラウンの中では結構デザインがいいかと思います

オーナー歴7年:
日産のローレルです。昭和で言うと62年式です。社会人になって二十歳の頃です。先輩が乗っていていいなあと
「エアコンなくても乗り続ける」
多くの人を魅了するオールドカーだが、古い車のメンテナンスは大変。乗り続けるには苦労も…。

オーナー歴1年:
(大変なのは)夏場ですね。(エアコンがないので)暑さで結構運転するのに体力がいります。とりあえず僕が運転できる間はずっと乗ろうかなと思っています

エアコンがなくて夏場は運転が大変だと話すものの、車の魅力の方がはるかに上なのだろう。オーナーは楽しそうに笑顔で語る。
「免許返納まで乗ります」
「免許返納まで乗ります」と話すオーナーも。オールドカーには、性能や乗り心地を越えた魅力があるようだ。

昭和生まれの自動車は、高度経済成長の波に乗り元気に満ちていた時代の反映でもある。そういう意味で古き良き時代に思いを馳せる人も多いのかもしれない。

名車は時を越えて魅力的だ。そして歴史を語ってくれる存在でもある。
(サガテレビ)