春の叙勲が発表され、宮崎県椎葉村のシイタケ生産者、山中誠さんが旭日単光章を受章した。山中さんはシイタケ栽培の効率化に注力し、原木シイタケ用ハウス内の温度や湿度の調整、川の水を使用したシイタケの発生と収量の確保、品質向上を行っている。今後も技術の確立を目指し、息子と共にシイタケづくりに邁進する。

旭日単光章を受章した山中さん

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4月29日に春の叙勲の受章者が発表された。宮崎県内在住では、社会の様々な分野で大きな功績をあげた人に贈られる旭日章に11人、長年にわたり公務などに従事し功績を積み重ねた人に贈られる瑞宝章に29人が選ばれた。

このうち旭日単光章を受章した1人が、椎葉村のシイタケ生産者・山中誠さん。高品質のシイタケを効率的に生産してきたその功績を取材した。

椎葉村のシイタケ生産者・山中誠さん(71)。村内で生まれ、18歳からシイタケの栽培や林業などに従事。

県の乾シイタケ品評会では農林水産大臣賞など数々の賞を受賞。林業の振興に功労があったとして旭日単光章を受章した。

シイタケ生産者 山中誠さん:
本当、大変名誉なことで、ありがたく思っている。自分の仕事がこういうことになるとは夢にも思わなかった。

シイタケ栽培の効率化

山中さんが特に力を入れてきたのが、シイタケ栽培の効率化だ。原木を置くハウスの天井に巻き上げ機を取り付け、夏は遮光ネットを、冬はナイロンを張ることで、温度や湿度などの調整を行うことができる。

さらに川の水をまくことで、シイタケの発生を促し、収量の確保や品質向上につなげています。

シイタケ生産者 山中誠さん:
ハウスも操作がしやすいように、また夏場の暑い時期にしいたけ原木を焼かないようにしていって、来年につなげていく。

山中さんは、県内外からの視察などを受け入れて、施設のメリットや栽培方法について惜しみなく伝えてきた。

シイタケ生産者 山中誠さん:
技術をもう少し確立していきたい。天候に左右されないように、どうしたらいいのか今からよく考えて、また頑張っていきたいと思う。

山中さんは事業を継いだ息子とともに、これからもシイタケづくりにまい進したいとしている。

(テレビ宮崎)

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