宮崎県西都市は、国の重要無形民俗文化財に指定されている「米良の神楽」の大阪・関西万博での披露に向けて、ふるさと納税を活用したクラウドファンディングを行っている。宮崎県内3つの神楽を島根県の神楽と共に披露する予定。万博を通じて日本の伝統である「神楽」の認知度向上を目指している。
クラウドファンディングでPR

大阪・関西万博で神楽を披露するのは、米良の神楽のうち、西都市の「銀鏡神楽」と「尾八重神楽」、それに木城町の「中之又神楽」の3つ。7月28日から4日間開かれる「LOCALJAPAN展」で、島根県浜田市の「石見神楽」と一緒に披露される。

西都市は、旅費や運搬費などの経費として500万円の予算を組んでいるが、万博で神楽が披露されることを広くPRしようと、ふるさと納税を活用したクラウドファンディングを行っている。万博での神楽披露について、銀鏡神楽保存会の浜砂武久会長は…

銀鏡神楽保存会 濵砂武久会長:
こういう文化が日本にあるんだということを、特にインバウンドの方々に知っていただきたい。機会を与えられたことは非常に嬉しいことだと思う。
神楽の対比に多様性をみる
また濵砂会長は、島根県の「石見神楽」との対比も出展のポイントだと話す。

銀鏡神楽保存会 濵砂武久会長:
石見神楽のような神楽も立派な一つだし、同じ奉納神楽であっても、銀鏡神楽の場合はまた違う、静かな舞。神楽の多様性を理解していただくいい機会になると思う。

ユネスコの無形文化遺産への登録を目指している神楽。西都市のクラウドファンディングの期間は7月6日までで、西都市の担当者は、万博を神楽の認知度アップにつなげたいとしている。
(テレビ宮崎)
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