東京・墨田区の病院が開設した親が育てられない子どもを匿名で預かる、いわゆる『赤ちゃんポスト』が3月末の開設から1カ月で、生後間もない赤ちゃんが預け入れられるケースがあったことが分かった。
開設1カ月で生後間もない赤ちゃん預け入れ
東京・墨田区の賛育会病院は3月31日に赤ちゃんポスト・通称『ベビーバスケット』、そして『内密出産』の受け入れを開始。これまでに『ベビーバスケット』へ生後間もない赤ちゃんが預け入れられるケースがあったという。

赤ちゃんの健康状態に問題があった事例はなく、書き置きの手紙が残されていたということだが、病院は預け入れの件数を明らかにしていない。
「東京だと考えれば、月に複数件」
『ベビーバスケット』に先行し、2007年から『こうのとりのゆりかご』の運用を続けている熊本市の慈恵病院には2023年度までに全国から179人が預け入れられている。

慈恵病院の蓮田健理事長は、5月1日にTKUの取材に対し「東京であることを考えれば、月に複数件、年間30件から50件の預け入れがあってもおかしくない」とする認識を示した。

一方、賛育会病院は『内密出産』にかかる費用は原則、女性側に請求する方針としていて、これをめぐり「出産費用が払えない」という東日本在住の女性からの相談が、慈恵病院へこれまでに6件寄せられているという。
(テレビ熊本)