GW後半戦に入り、人気観光地がにぎわいをみせる中、フジテレビの「日曜報道 THE PRIME」ではオーバーツーリズム対策としての宿泊税や二重価格などについて、神奈川県の黒岩祐治知事と北海道・日本ハムの本拠地「エスコンフィールド」球場内ホテルの“仕掛け人”、株式会社SQUEEZEの舘林真一CEOらと議論した。
物価高やインバウンドの増加に伴い、ホテル代が高騰し、今年のGWは国内旅行を控える傾向がある。一方で、現在全国12の自治体が「宿泊税」を導入している。その是非についての議論でオーバーツーリズム対策として、宿泊税も含めて価格差をつける「二重価格」に話が及ぶと、舘林氏は「訪日客・日本人・地元の人で価格の差はあっていいと思っている。世界的にみると一般的で、例えばカンボジアのアンコールワットは入るだけで5000円以上かかるが、地元の人は無料と決めている。日本はそういったのがないので、しっかり全体的な価格を上げていきながら、地元もしくは日本人を下げていくという価格の調整をしていくといい」と見解を語った。また、黒岩知事は「二重価格という中で、外国人だけ高くするのは私は抵抗感がある。逆に日本人だけ安くするという方が受け入れやすいんじゃないか」と述べた。
番組では、訪日外国人インフルエンサーなどの迷惑行為への対策や、自治体によってインバウンドの恩恵が“二極化”している現状で観光の分散化をどう実現するかなど、観光立国ニッポンを目指すために必要なことについても橋下徹らと議論した。