イギリス船籍の大型客船『ダイヤモンド・プリンセス』が4月24日に熊本・八代港に寄港。2016年以来、9年ぶりとなった、八代港への寄港に、セレモニーでは観光客へのおもてなしも行われた。
大型客船『ダイヤモンド・プリンセス』
八代港としては9年ぶり、くまモンポート八代が完成してからは、4月24日が初めての寄港となった大型客船『ダイヤモンド・プリンセス』。2004年に長崎県の造船所で造られた船体は全長290メートルに総トン数11万6000トン。

約3000人を乗せ4月16日に横浜港を出発し、函館や韓国の済州島を経由しながら、4月24日に八代にやって来た。

記念のセレモニーでは、熊本県や八代市の代表から船のスタッフに記念品が贈られたほか、ユネスコ無形文化遺産の八代妙見祭に登場する獅子舞のおもてなしもあり、観光客は楽しいひと時を過ごしていた。

メキシコからの観光客に「獅子舞を知っているか?」と聞いたところ、「知らないわ!でもとてもすてき!くまモンポートを見て街中も見てみたいわ」や「みんな親切で食べ物も自然も素晴らしい。みんな日本に来て!世界で一番です」と話していた。

八代市港湾・クルーズ振興課の髙田剛志課長は「地元寄港地で買い物したり、体験したり地域貢献へも寄与していただける客が多い船と認識している」と述べた。このあと、船の乗客は八代市内や熊本市内、阿蘇エリアの観光に繰り出したという。
コロナ禍後はクルーズ船寄港も回復傾向
八代市によると、八代港へのクルーズ船の寄港数は2017年が過去最大で66回を記録した。一方で、大型クルーズ船の拠点〈くまモンポート八代〉が完成した2020年から2年間はコロナ禍の影響で寄港はゼロだった。

その後、2023年は15回、2024年は32回。2025は、9月までで27回の寄港を予定しているということで、回復傾向となっている。

八代市内への経済効果は2024年1年間で約2億3000万円と見込まれている。八代市は、今後も一定の経済効果が見込めるため、地元の商店街に向かうバスを運行するなどのおもてなしをセットにした受け入れを続けたいという。
(テレビ熊本)