熊本県警のユーモアある交通安全標語がSNSなどで話題となっている。熊本県警は道路に設置された交通情報板で、メジャーリーグ・ドジャースの大谷翔平選手の第1子誕生にちなんだ標語を掲示している。
標語のきっかけは大谷選手ファンの妻
熊本県内52カ所の交通情報板に表示されている交通安全標語。メジャーリーグ・ドジャースの大谷翔平選手の第一子誕生にちなんで『大谷は産休 道路は譲り合って39』、『父親リストの方は 愛のシート準備』と書かれている。

熊本県警では、2013年からトレンドに合わせたユーモアある標語で交通安全を呼びかけていて、度々話題を集めている。

今回の標語を考えたのは交通事故防止総合対策室・竹下龍二室長補佐。竹下室長補佐は3月から交通情報板の企画を担当し、2作目となる今回の標語は大谷選手のファンである妻との会話がきっかけだった。

竹下室長補佐は「妻が大谷選手のファンで〈父親リスト〉に入り、〈産休〉を取ったと教えてくれた。ニュースをチェックして、これはおめでたいと思い、ネタを考えた」と話す。

また、「熊本県はチャイルドシートの着用率が全国に比べて低い。〈子供の命を守るために着用してほしい〉という思いで作った」と、今回の標語に込めた思いについて話してくれた。
大谷選手にちなんだ標語は4月いっぱい
熊本県内では去年1年間に55人が交通事故で死亡。2025年1月から4月23日までには12人が亡くなっている。

竹下室長補佐は「悲惨な交通事故を一件でも減らせるように、交通安全意識が高まるような標語を掲示したい」と述べた。大谷選手にちなんだこの標語は4月末まで掲示予定で、5月の標語については「考案中」という。
(テレビ熊本)