愛知県東郷町で5月4日、自宅の隣の住宅の庭に鳥の死骸を捨てたとして、61歳の女が逮捕されました。防犯カメラの映像にその一部始終が捉えられていました。
■未明の住宅街に響くドアをノックする音
5月4日午前3時過ぎ、愛知県東郷町の住宅街に設置された防犯カメラの映像。1軒の家の前に現れたのは、複数の警察官です。すると応答がないのか「ドンドンドンドンドンドン、ドンドンドンドンドンドン」と、玄関ドアを叩く音が未明の住宅街に響き渡ります。

警察官:
入るぞー、入るぞー。
そして、次々と警察官が突入し、この家に住む61歳の女を逮捕しました。
近所の人:
中のガラスの戸を割って入った感じですね。「動くな、動くな」という声だけ聞こえて。
■防犯カメラに映る…女が隣家の庭に「投げ入れる」瞬間
夜も明けきらぬ未明の大捕り物となった理由は「ご近所トラブル」です。女が住む家の隣の住宅に取り付けられた防犯カメラの映像に、その原因が映っていました。

5月4日午後3時過ぎ、どこからか車で帰宅した女は一度姿を消しますが、足早に隣の家に近づくと、庭に向かって何かを投げ入れました。

投げ入れられたのは、一部が白骨化した鳥の死骸でした。
■「『殺すぞ死ね』みたいなことを娘が…」逮捕された女の迷惑行為
女はこの家に住む無職の永田真起子容疑者(61)です。隣の住宅の庭に、鳥の死骸を捨てた廃棄物処理法違反の疑いで逮捕されましたが、迷惑行為はこれだけではありませんでした。
近所の人によると、永田容疑者は2024年の夏頃、この家に引っ越してきて、その直後から大声で叫ぶなど、近所に迷惑行為を繰り返していたということです。

近所の人:
夜中に時間関係なく叫んでいたりとか、低音の音が一晩中鳴っていて、部屋が近いとすごく響いて寝られない。
近所に住む女性は、永田容疑者が引っ越してきた直後に、娘が怖い思いをしたといいます。
近所の女性:
「殺すぞ死ね」みたいなことを娘が言われて、物音がするなと思ったら、柵をよじ登って小窓に入ろうとして、窓を閉めた時に窓越しにも叫んでいた。
■車のドアや家のドアを大きな音をたててで開け閉めする様子も
別の防犯カメラには、永田容疑者の不可解な行動が捉えられていました。
歩いて帰宅した永田容疑者が、車のトランクのドアを開けて「バン!」と閉め、さらに助手席も「バン!」と、大きな音を立てるためにドアを開け閉めしているように見えます。

迷惑行為はほかにもあったといいます。
近所の人:
夜中の音ですかね、いきなり「ボン!」という音がするとみんな飛び起きますよね。あそこの(自宅の)扉の開け閉め「ボン!ボン!」ってやるんです。安心してみんな寝られるかなというのはありますけど。この先どうなるのかちょっと不安ですけども。

近所の住民から警察に50件以上のトラブルの相談が寄せられていた永田容疑者は、調べに対して容疑を認めていて、警察は動機などを調べています。
(東海テレビ)