北海道千歳市の支笏湖畔付近で5月、背後から釣り人に接近するクマの目撃が相次ぎました。
1日、千歳市支笏湖畔のオコタンペ川の河口付近で「釣り人がクマに遭遇した」と通報がありました。
市によりますと、釣り人が釣りの準備をしていた際、後ろを振り返るとクマ1頭がいたということです。
体長は約1.5メートルで、クマとの距離は約5メートルでした。
クマは逃げる様子もなく、釣り人はその場から避難したということです。
さらに、3日正午ごろ、千歳市支笏湖畔の国道276号線の姫鱒橋で「釣り人がクマにあった」と通報がありました。
2人の釣り人が後ろを振り返ると、クマ1頭がいたということです。
体長やクマとの距離は分かっていませんが、大声あげて威嚇しても逃げなかったといいます。
釣り人はその場から避難しました。
市によりますと、相次ぐクマは、同じ個体の可能性もあるということです。
北海道内では2023年5月に、幌加内町の朱鞠内湖で、釣りに来ていた男性がヒグマに襲われ死亡しています。
道や市は、目撃現場付近に行く場合は、鈴やクマスプレーなどを備えるとともに、クマと遭遇した際はすぐに110番通報するよう呼び掛けています。