栃木県の東北自動車道上りで4月26日夜、逆走車が次々と車と衝突し、また事故で起きた渋滞に別の車が追突するなど複数の事故が起きました。これまでに男女3人が死亡し、多数のけが人が出ています。

26日午後10時ごろ、栃木・那須塩原市の東北自動道上りで「逆走車がいる」と110番通報があり、続いて「当て逃げされた」との別の通報がありました。
警察によりますと、逆走車はその後も別の乗用車と正面衝突し、さらに2台の車が避けきれず衝突したということです。

逆走した車を運転していた40代くらいの男性と、正面衝突した乗用車を運転していた50代くらいの男性が病院に搬送されましたが、死亡が確認されました。
さらに、正面衝突の事故によって発生した渋滞に別の車が追突しました。トラックなど6台が絡む事故で60代くらいの女性が死亡し、けが人が多数いるということです。
逆走車とぶつかった人は「前を走っていたトラックが車線変更して、(車線変更)した途端、前から突然車が現れて、私もハンドルを右に切ったけど間に合わなくて追突した」と話しました。

また事故車両を見た人は「ちょっと普通じゃ考えられないぐらい(車が)ぐちゃぐちゃになっている」「救急車の数は尋常じゃなかった」などと話しました。
この事故で、東北道の上りは那須インターチェンジから黒磯板室インターチェンジの間で事故直後から通行止めとなっていて、警察は逆走した経緯や事故の状況を調べています。
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