ながらスマホなど自転車での違反に対する「反則金」制度が、2026年4月から始まります。2025年4月25日、名古屋の街でも多くの違反が確認されました。

■1時間で赤信号無視が5件…後を絶たない違反に「反則金」導入へ

名古屋市中区栄の交差点では25日午前、スマホを見ながらや、イヤホンを着けながら自転車に乗る人が多くいました。

この記事の画像(6枚)

また、およそ1時間の間で、赤信号を無視して走り去る自転車が5件確認されました。

手軽な交通手段として身近な自転車ですが、悪質な違反が後を絶ちません。

■反則金導入の背景に「ながら運転」死亡等の事故が過去最多に

スマホのながら運転による自転車の死亡・重傷事故は、2024年に28件と過去最多となっています。警察庁は2026年4月から、自転車の交通違反に対し、反則金を科すことを正式に決めました。

スマホを使いながらの運転は「1万2000円」、車道の右側を走ったり歩道を走行するなどの違反は「6000円」です。

さらに、街でよく見かけるイヤホンを付けながらの運転は「5000円」の反則金です。

また、自転車同士の並走にも「3000円」の反則金が科せられます。

自転車同士の並走をしていた2人に話を聞くと、「2人なら並走するかもしれない。3人だと1列で走るかな。罰金は取らなくてもいいんじゃないかなと思う」と話し、反則金に対して厳しいという意見でした。

名古屋の街でも話を聞いてみると、様々な声が聞かれました。

街の人ら:
危ない運転をしている人も実際にいるし。車を運転していても、自転車の人が危険な運転していると分かるから、やむを得ないかなと思います。

(反則金は)必要だとは思います。友達のお子さんが(自転車を運転中に)たまたま並んじゃっただけだったのに、「今、並走していました」と注意されたらしくて、どこまで(該当するのか)線引きが必要。

ちょっと高いかなと思うんですけど、なしにするよりはありにした方がいいと思います。

自転車はすぐ自分の体に当たっちゃうから。命に関わると思うし、相手の人も傷つけちゃうかもしれないから、気を付けないといけないと思う。

■「ながらスマホ」や「イヤホン」も…取り締まりの対象は

自転車の「反則金」は2026年4月から導入されますが、警察庁によりますと、実際に取り締まりの対象となるのは、警察官の警告に従わない場合や、人や車にぶつかりかねないなど危険な場合などを想定しているということです。

愛知県警によりますと、イヤホンをつけての走行についてはあくまで現時点の取り締まりの基準として、「周囲の声がちゃんと聞こえるか」が、ポイントとなるようです。

「ながらスマホ」については、スマホを手に持って運転するのは、見ていなくても片手運転になるので違反になります。

スマホホルダーなどで固定しても、運転中に注視するのは違反となります。

(東海テレビ)

東海テレビ
東海テレビ

岐阜・愛知・三重の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。