新居浜市で誕生した新スポーツ「ちむに~ぼ~る」
箱や筒をめがけてボールを投げ、一喜一憂。
お年寄りたちが楽しんでいるのは、新居浜市で誕生した新スポーツ「ちむに~ぼ~る」。
新居浜市金子校区・体育振興会副会長 大西政年さん
「金子校区で開発した新しい世界のどこにもない軽スポーツになります。誰でもできる楽しい競技を安く提供できないかと考えたものです。」

必要なのはバトミントンの羽が入っていた筒とお手玉?
「ちむに~ぼ~る」で使うのは、段ボール箱、バドミントンの羽が入っていた筒、お手玉。新居浜市は「日本のお手玉の会」発祥のまちとして、市民にお手玉に親しまれている。
そして、気になるのが競技のネーミング「ちむに~」。
新居浜市金子校区・体育振興会副会長 大西政年さん
「ちむにーというのは煙突のことですね英語で。煙突(CHIMNY)に見立ててるんです。これ何かと言うと新居浜の工場群ですね。」
工業都市・新居浜。高い煙突「チムニー」がまちに何本もそびえ立つ様子を、競技に取り入れた。

お手玉が煙突に入れれば3点、箱の上に乗れば1点
ルールはとてもシンプル。お手玉を1.4メートル先の箱に向かって投げ、煙突に入れば3点、箱の上に乗れば1点。対戦するチームが交代で投げ、点差が11点開いた時点でゲームは終了。
高齢者も気軽に楽しめるちむに~ぼ~る。
4月開かれた初めての競技会には、地域の59歳から92歳までの31人が参加した。ほとんどの人が初めてでしたが、講習ですぐにルールを修得。
早速、第1回大会の試合開始。

シンプルな中にも試合運びの駆け引きが面白い
堅実に箱乗せに徹したり、相手のボールを箱から落としたり、煙突・チムニー狙いで逆転に挑戦したり。シンプルな中にも、試合運びの駆け引きが面白さを生む。
中には、難しいチムニーショットを連発する人も…
参加者:
「(Q.(チムニーに)何個も入れてますね?)すごいね」
新居浜市金子地区・体育振興会副会長 大西政年さん
「上手いこといかなかった時に失敗したコミュニケーションが人間関係作ってたり、逆に上手くいった時にやったというのが気持ちいいとか、簡単なんだけど難しいところでいい具合の競技ができたと思います。」

高齢者など参加者にも好評
うまくいってもいかなくても笑顔が絶えない「ちむに~ぼ~る」高齢者たちにも好評のようです。
参加者は…
「楽しいけどね難しいなかなか。」
「おもしろいです。これ病みつきになってやめられない。」
「点数が出るからおもしろい。なかなか11点にならないんですよ。」
「意外とこれは練習したら上手になる部分があるので、広がるんじゃないかという気がします。」

逆転されたり逆転したりめっちゃハラハラどきどき
さらに、ちむに~ぼ~るは子どもたちにも広がっています。
春休みの放課後児童クラブではレクリエーションの1つとして児童たちが熱中。チムニーにボールが入ると喜びを爆発させていました。
児童たち:
「(チムニーの)穴の中に入れるのは難しいけど台に乗せて得点をゲットするのがとてもおもしろいです」
「逆転されたり逆転したりめっちゃハラハラどきどきしておもしろかったです」
「ちむに~ぼ~る楽しい!」
新居浜市金子地区・体育振興会副会長 大西政年さん
「ゆくゆくは新居浜市で大会ができたりとか、新居浜市の中で盛り上がりができてそれが愛媛県に広がって愛媛から全国へ、地域活動の一貫として広がって有用なツールとして広がっていけばいいと思います。」
新居浜生まれのニュースポーツ「ちむに~ぼ~る」。子どもやお年寄りの笑顔とともに
活動の輪が広がろうとしています。
